使っていないものは、書かない
広告を入れて収益にできないか、という話から始まりました。
調べていて手が止まったのは、広告そのものではありません。プライバシーポリシーのページが、このサイトに無かったことです。
広告を入れるかどうかに関係なく、すでに必要だったという話。テンプレートをそのまま貼らなかった理由。そして、置く場所と管理の仕方をどう決めたかです。
広告の話から入ったが、広告の問題ではなかった
広告配信サービスの規約を読むと、Cookieを使うことと、利用者が無効にできることを、プライバシーポリシーに明記するよう求められています。
そこで自分のサイトを見て、ページ自体が無いことに気づきました。
ただ、よく考えると広告の話が出る前から必要でした。
| すでにやっていたこと | 本来必要だったこと |
|---|---|
| アクセス解析でCookieを使う | 何を集めているか、断る方法の説明 |
| 問い合わせフォームを作った | 受け取った情報の使い道の説明 |
| 読了状態をブラウザに保存 | 保存していること自体の説明 |
広告は4つめにすぎません。
今回は「広告を入れるには何が要るか」を調べたことで、すでに必要だったのに無かったものが出てきました。
抜けは、抜けているという理由では見つかりません。誰も困っていないからです。別のことを始めようとしたときに、ついでに見つかることのほうが多いと思います。
テンプレートをそのまま貼らなかった
この手の文書には雛形がたくさんあります。貼れば5分で終わります。
ただ、実際に読んでみると使っていないサービスの記述が入っていました。広告配信サービスを利用しています、という一文もそのひとつです。
これを貼ると、使っていないのに使っていると書いてある状態になります。
プライバシーポリシーは、読む人が確かめるための文書です。書いてあるとおりかどうかは、ページのソースを見れば分かります。
実態と違うことが書いてあれば、それは説明ではなく、ただの飾りです。飾りを置くくらいなら、無いほうがまだ正直かもしれません。
そこで、現時点では広告配信を行っていないと明記しました。始めたら、そのとき追記します。
見えないことをしているなら、書く
もうひとつ迷ったのが、読了状態の保存です。
これはブラウザの中だけに記録していて、こちらのサーバーには届きません。個人を特定する情報でもありません。書かなくても問題にはならない種類のものです。
それでも書きました。理由は、利用者から見えないからです。
記事一覧に「読了済み」と出るのは、どこかに記録されているからです。読む人がそれに気づいたとき、どこに何が保存されているのか分かる場所があるほうがいい。法的に必要かどうかと、説明したほうがいいかどうかは、別の基準です。
置き場所と、管理の仕方
フッターの最下部に置いた
ナビゲーションには入れませんでした。普段見たいものではないので、並べると他の項目の邪魔になります。
一方で、探しに来た人が見つけられないのは困ります。フッターの最下部は、この種の文書が置かれる場所として広く定着しています。決まった場所にあることが、探す側にとっての手がかりになります。
CMSから取る形にした
文面をコードに直接書くこともできました。やめた理由は、更新のされ方です。
サービスを1つ増やす
↓
ファイルを編集して、ビルドして、デプロイする
↓
面倒なので後回しになる
↓
実態と食い違ったまま残る
この文書は正しさが時間とともに失われる種類のものです。使っているサービスが変われば、その日から内容がずれます。
用語集と同じく、管理画面から直せる形にしました。手順が軽いほど、実際に更新されます。
今回の学び
まず、新しいことを始める前に、足元の抜けが出てくること。広告の検討をしなければ、しばらく気づかないままでした。何かを増やそうとするときは、いま動いているものの前提も一緒に点検する機会だと思います。
次に、テンプレートは、書いてある内容が自分に当てはまるか確かめてから使うこと。雛形は考える手間を省いてくれますが、確かめる手間まで省くと、事実と違う文書ができあがります。
そして、法的に必要かどうかと、説明したほうがいいかどうかは別だということ。見えないところで何かをしているなら、書いておく理由はそれだけで十分です。
最後に、更新されない場所に置くと、正しさは時間とともに失われること。書いた瞬間だけ正しい文書は、しばらく経つと嘘になります。直しやすい場所に置くことは、内容を正しく保つための設計の一部です。
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