SEO・検索の用語
検索エンジンに正しく伝え、見つけてもらうための言葉。
それぞれ「なぜそれがあるのか」と「つまずきやすい点」まで書いています。実際にこのサイトを作る中で出てきた具体例も入れました。
インデックス / クロール / 構造化データ / メタディスクリプション / OGP / canonical / Core Web Vitals / sitemap.xml / JSON-LD / robots.txt
インデックス(いんでっくす)
検索エンジンがページを読み取り、検索結果に出せる状態として登録すること。
検索エンジンがページの内容を読み取り、検索結果に出せる状態として登録することです。
公開=検索に出る、ではない
ページを公開しても、登録されるまで検索結果には出ません。新しいサイトでは、ここに時間がかかります。
順番としては、見つけてもらう(クロール)→ 読み取って登録する(インデックス)→ 検索結果に出る、という3段階です。どの段階で止まっているかで、打つ手が変わります。
確認の仕方
Search Consoleの「ページ」で、登録されているかと、されていない理由が確認できます。「検出 – インデックス未登録」なら見つかってはいる、「クロール済み – インデックス未登録」なら読まれたが登録されていない、という具合です。
関連記事: 「来なかった人」を見るために
クロール(くろーる)
検索エンジンのプログラムが、リンクをたどってページを見つけ、内容を取得すること。
検索エンジンのプログラム(クローラー)が、リンクをたどってページを見つけ、内容を取得することです。
新しいサイトの課題
クローラーは基本的にリンクをたどって移動します。外部からのリンクが少ないサイトは、そもそも見つけてもらいにくい状態になります。
そこで、ページの一覧を直接渡す仕組みが用意されています。sitemap.xml です。
誤解しやすい点
クロールされることと、検索結果に出ることは別です。読み取られたうえで、登録されないこともあります。内容が薄い、他と重複している、といった判断がなされた場合です。
構造化データ(こうぞうかでーた)
ページの意味を、機械が読める形で明示するデータ。JSON-LDで書くことが多い。
そのページが何であるかを、機械が読める形で明示するデータです。画面には表示されません。
何をしているのか
通常、検索エンジンはHTMLの見た目から内容を推測します。「大きい文字だから見出しだろう」「日付らしき文字列があるから公開日だろう」といった具合です。
構造化データは、推測させる代わりに直接伝えます。「これは記事で、公開日はこれで、書いたのはこの人」と明示するわけです。
利点
デザインを変えても伝わる内容が変わりません。装飾の変更が、意図せず情報を壊すことがなくなります。
また、検索結果に日付やパンくずが表示されやすくなり、クリック率に影響します。
注意
実際のページ内容と食い違う情報を書くと逆効果です。パンくずを書くなら、画面上の階層と一致させます。
メタディスクリプション(めたでぃすくりぷしょん)
検索結果に表示される説明文の指定。順位ではなくクリック率に効く。
検索結果でタイトルの下に出る説明文の指定です。
順位には効かない
検索順位を決める要素ではない、とされています。しかしクリックされるかどうかには直結します。順位が良くても読まれなければ意味がありません。
書き方の目安
120文字程度で、「この記事を読むと何が分かるか」を書きます。本文の冒頭をそのまま使うと、文の途中で切れて不自然になりがちです。
注意
検索エンジンは、この指定を必ず使うとは限りません。検索された語に応じて、本文中の該当箇所を勝手に抜き出すこともあります。指定は「希望」であって「確定」ではありません。
OGP(オージーピー)
SNSで共有されたときに表示される、タイトル・説明・画像の設定。
Open Graph Protocol の略。SNSやチャットにURLを貼ったときに表示されるカードの内容を指定する仕組みです。
なぜ設定するのか
設定していないと、タイトルだけの寂しい表示になったり、ページ内の関係ない画像が拾われたりします。共有されたときの見え方は、クリックされるかどうかに直結します。
指定する主なもの
タイトル、説明文、画像、ページの種類です。画像は1200×630ピクセルが標準的です。
つまずきやすい点
画像は絶対URLで指定する必要があります。相対パスではSNS側が読めません。
また、SNS側が内容を保存しているため、修正してもすぐには反映されません。各SNSが提供する確認ツールで再取得できます。
canonical(カノニカル)
同じ内容が複数のURLで見られるとき、どれが正規かを示す指定。
同じ内容が複数のURLで見られる場合に、「正規のURLはこれです」と示す指定です。
なぜ必要なのか
意図せず同じ内容が複数のURLで出ることがあります。wwwの有無、末尾のスラッシュの有無、パラメータ付きのURLなど。
検索エンジンから見ると「同じ内容が複数ある」状態で、評価が分散したり、意図しないほうが検索結果に出たりします。
他サイトへ転載するときにも使う
同じ記事を別のサービスにも投稿する場合、どちらが原本かを示すのに使います。これを設定しないと、転載先のほうが評価される可能性があります。
関連記事: wwwのあるなしで、別のサイトになる
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)
Googleが定めた、ページ体験の指標。表示速度・反応・レイアウトの安定性を測る。
Googleが定めたページの体験の良さを測る指標です。検索順位の要素のひとつとされています。
主な3つ
読み込みの速さ(主要な内容が表示されるまでの時間)、反応の速さ(操作してから反応するまで)、レイアウトの安定性(読んでいる最中に表示がずれないか)です。
3つめが軽視されやすい
画像のサイズを指定していないと、読み込み完了時に下の要素が押し下げられます。読もうとした文章が動いて押し間違えるという体験は、速度以上に不快です。
広告を後から挿入する場合も同じことが起きます。先に場所を確保しておくだけで防げます。
測り方
PageSpeed Insights にURLを入れるだけで測れます。実際の利用者のデータと、その場での測定の両方が出ます。
sitemap.xml(サイトマップエックスエムエル)
サイト内のページ一覧を、検索エンジンに直接渡すためのファイル。
サイト内にどんなページがあるかを一覧にして検索エンジンに渡すファイルです。
何のためにあるのか
順位を上げるものではありません。「見つけてもらうまでの時間」を短くするものです。
リンクをたどる作業を省いて一覧を直接渡すので、外部リンクの少ない新しいサイトほど効果があります。
作るときの注意
一覧ページの表示件数と、sitemapに載せる件数は別の話です。表示用の処理を流用すると、上限を超えた記事が静かに漏れます。
この漏れはエラーになりません。正常に生成され、中身も正しく見えます。数を数えるまで気づけない種類の不具合です。
JSON-LD(ジェイソンエルディー)
構造化データを書く形式のひとつ。HTMLとは分離して書けるため扱いやすい。
構造化データを記述する形式のひとつで、Googleが推奨している方式です。
何が扱いやすいのか
他の形式はHTMLの各要素に属性を書き足していく方式でしたが、JSON-LDはHTMLとは分離して、まとめて1か所に書けます。
デザインを変更しても構造化データを壊さずに済み、逆に構造化データを直すときもHTMLを触りません。関心事が分かれているのが利点です。
実装上の注意
スクリプトタグの中に書くため、内容に </script> という文字列が含まれるとタグが途中で閉じます。記事タイトルに山括弧が入る可能性を考えると、記号をエスケープしておくのが安全です。
robots.txt(ロボッツテキスト)
クロールしてよい範囲を検索エンジンに伝えるファイル。アクセス制限ではない。
サイトの入口に置き、クロールしてよい範囲を伝えるファイルです。
誤解されやすい点
アクセス制限ではありません。「こうしてください」という取り決めであって、守るかどうかは相手次第です。
そのため、見せたくないものを書いてはいけません。このファイル自体は誰でも読めるので、「ここに何かある」と書き残すことになります。本当に隠したいものは、認証をかけるか公開領域に置かないかです。
実務での主な用途
sitemapの場所を知らせることです。この1行があると、Search Consoleに登録していない検索エンジンもsitemapを見つけられます。