Bose QuietComfort Ultra Earbuds — 「自動で切り替わる」に期待しなくなった
作業はMacBookとiPadを行き来しながら進めます。調べものや資料はiPad、書くのはMacBookという分け方です。
音は完全ワイヤレスのイヤホン1つで賄っています。2台あるのにイヤホンは1つなので、どちらの音を出すかを決める作業が毎回発生します。
2台を行き来する使い方で何が面倒になるか、自動で切り替わることに期待しなくなった理由、そしてノイズキャンセリングを常時オンにしている理由です。
2台をまたぐと、必ず「どっちの音か」が出てくる
1台だけで使っているうちは、この問題は存在しません。つなげば鳴る、それだけです。
2台になると、イヤホンはどちらの音を出すかを選ばなければいけません。そして選び方は2つしかありません。機械に決めさせるか、自分で決めるか。
最初は前者を期待していました。音が鳴ったほうに勝手に移ってくれるのが、いちばん手数が少ないはずだと思っていたからです。
期待していたことと、実際にやっていること
| 買う前に期待していたこと | いま実際にやっていること |
|---|---|
| 音が鳴った側へ勝手に移る | イヤホンを長押しして、自分で移す |
| 意識しなくていい | 移すときだけ意識する |
| 手数はゼロ | 手数は1回 |
手数だけ見れば期待どおりにいっていません。それでも、いまのほうが困っていません。
機械に決めさせるということは、「いま鳴っているこの音を、この人は聞きたいはずだ」と推測させるということです。
推測は当たることもあれば外れることもあります。外れたときは、なぜ音が来ないのかを調べ、どちらにつながっているかを確かめ、戻す、という手順を踏むことになります。1回の手数を惜しんだ結果、何倍もの手数を払います。
長押しで、自分で移している
いまはイヤホン側を長押しして、つなぐ先を自分で切り替えています。
作業の流れとしては、iPadで資料を見ながら音を聞いていて、書く段になってMacBookへ移る、という場面がほとんどです。移るタイミングは自分が決めているので、切り替えの操作もその流れの中に収まります。
手数は1回増えますが、その1回は必ず狙いどおりになります。推測が外れる可能性がゼロになるので、つながり先を確かめる手間が消えます。
「自動でやってくれる」の価値は、手数が減ることではなく考えなくてよくなることにありました。考える必要が残るなら、手数だけ減っても意味がありません。
ノイズキャンセリングは、常にオンにしている
ここも同じ話です。
環境に合わせて切り替える使い方もできますが、自分は常時オンで固定しています。理由は静かだからというより、「いま要るか」を毎回考えなくて済むからです。
切り替えられる機能は、切り替えるかどうかの判断を毎回発生させます。1回あたりは数秒でも、1日に何度も出てくると、そちらのほうが重くなります。
固定してしまえば、イヤホンを着けた瞬間から作業に入れます。判断を1つ減らすために、選べる自由のほうを捨てている形です。
合わなかったところ
長押しでの切り替えは片手でできますが、どちらに移ったかは音でしか分からないのが少し不便です。無音のときに切り替えると、確かめる方法が「何か鳴らしてみる」しかありません。
それと、これは製品というより自分の使い方の話ですが、2台とも音を出している状況には向きません。片方で動画を流しながらもう片方で作業する、といった使い方をするなら、イヤホンを分けたほうが早いはずです。
まだ書けないこともあります。長時間つけたときの耳の疲れ方と、電池の持ちが1年後にどうなっているかは、いま判断できる段階にありません。
QuietComfort Ultra Earbuds(ブラック)Bose
- 使っている理由
- 静かにするためというより、MacBook と iPad を行き来するたびに接続を切り替える手間をなくしたかった。
- 効いた点
- 音の質そのものより、静かになることで作業に戻るまでが速い。周囲の音が下がると、いったん途切れた集中を立て直す回数が減る。
- 合わなかった点
- 完全ワイヤレスは充電のタイミングを自分で管理することになる。有線のように「挿せば使える」わけではない。
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今回の学び
まず、自動化の価値は手数ではなく、考えなくてよくなることだということ。手数が1回減っても、確かめる手間が残るなら差し引きで損をします。ここを取り違えると、自動のほうを選んで後悔します。
次に、推測させる仕組みは、外れたときのコストで評価すること。当たっているあいだは快適なので、外れる場面を想像しないまま良いものだと判断してしまいます。実際に効いてくるのは外れたときのほうです。
そして、選べることは、それ自体がコストになること。切り替えられる機能は、切り替えるかどうかを毎回考えさせます。使い方が決まっているなら、固定してしまうほうが軽くなりました。
